ある講演会を聞いて・・・4つの魂が交差した瞬間
今日は、友人の招待で、講演会に参加してきた。
普通は、講演会は必ず自分でお金を出して参加をするのだけれど、私の大好きな仲間がせっかく誘ってくれたので、ありがたくご招待を受けることにした。
また、そのセミナーの演者の一人はかねてからの知り合いであり、もう一人は当日紹介してくれるとのことで、そのお二人に会うのも楽しみに行ってきた。
今まで“成功する為のセミナー“には散々出席してきた私にとって、正直内容はあまり期待をしてなかった部分もある。
が、ところがどっこいきっちょんちょん(この言い方古い!)。
案に相違して、ものすごく面白かったのである。
いや、久しぶりにノートを取りつづけた1日であった。
この日の講師は、
株式会社新規開拓:朝倉千恵子氏
ザ・ホテル・リッツカールトン日本支社長 :高野登氏
ワニ・マネジメント・コンサルティング:和仁達也氏
株式会社ペリエ:和田裕美氏
の4名の方々である。
5時間にも及ぶ、内容のぎっしり詰まった内容の講習会だったので、ここではとてもレジュメに書くことはできない。
しかし、これは、というトピックにしぼって皆さんとシェアしてゆきたいと思う。
株式会社:新規開拓
朝倉千恵子氏。
氏は現在、トップセールスウーマンだった自分の経験を生かして、トップセールスレディ養成塾というのをおこなっている。
実は、氏の社会における最初のキャリアは、小学校の先生だったそうだ。
当時、教師という職業を選択するに当たって、心に誓っていたことがあったとのこと。
それは、
“自分の生徒から、絶対に落ちこぼれをださない”
という事であったそうだ。
“生徒はみんな必ずできる。時間をかければ必ずできる!“
この信念を胸に、全員が100点取れるまで補講を続けたとのこと。
そして、みんなが100点を取れるようになったある日のこと。
生徒が泣きながら昨日の母親との会話を氏に伝えにきた。
“その100点何回目にとったん?”
”10回目や“
“なーんや。10回目か。そんなにかかったんか。”
これを聞いて、モーレツに腹が立った氏はすぐに親のところへ電話をし、子供をがっかりさせた親に抗議して、
“次回から100点を見たら無条件で子供を誉めること”
を確約させたそうである。
その後、結婚、2人の子供の出産をへて、離婚した氏は、食べる為に仕事の世界にのめりこんでゆく。
35歳からの旅立ちであった。
取引先の社長から、
“朝倉さんね。お金を追うんじゃない。仕事を追いかけなさい”
とアドバイスを受けたり、付加価値の大切さを教えてもらった彼女は、日常の“取るに足らない”と認識されていることを徹底しておこなうことにする。
“いままで初めてのところをアポなしで訪問しても、門前払いは1度もありませんでした”
と豪語する氏であるが、その秘訣は、
“挨拶をする。“
“名刺を渡す“
この2つに徹底してこだわってみただけ、だそうだ。
“当たり前のことを非凡にやる“能力こそが、彼女の真骨頂であろう。
このことを会場でも姿勢や挨拶などの実習をつうじて実証して見せた。
教師時代のひたむきさを武器に、“人の琴線に触れる会話ができる“ことと、鋭い観察眼が印象づけられた講演であった。
ホテル・ザ・リッツ・カールトン 日本支社長
高野登氏。
氏は、日本で始めてのホテルスクールの卒業生であるが、卒業旅行でアメリカへ行ったときにアメリカの底力や解放的な風土に魅せられてしまった、という。
“なんとかこの国で、自分の居場所を見つけてみたい・・・。”
氏の素晴らしいところは、自分がそう思うと自分で
“そう決めてしまう“
ところであろう。
この後公演中、このフレーズが何度も出てくる。
しかし、氏のひたむきな向上心は、天使をこちらに向かって微笑ませることができる不思議な力を持つ。
その後、色々な人との不思議な縁や、仕事上の変遷を経て、ニューヨークにある1流ホテル
“プラザホテル”
に入社する事になるのだが、入社前にそこを訪れた氏は、その雰囲気に感激してしまう。
“堂々としているのだけれど、押し付けがましくない。そして、みんな誇りを胸にはたらいている”
ここで働きたい!と強く思う高野氏。
しかし、その前に英語の壁が立ちはだかる。
ボランティアの協力もあって、英語の壁を突破したのち、まるで何かに引っ張られるようにプラザホテルへ無事入社。大活躍。
その後、もう一つのホテルを経て、リッツ・カールトンにたどり着くのである。
その時のエピソードがまた泣かせる。
もとのホテルのオーナーがリッツの社長あてに
“私の日本人の息子が行くのでよろしく”
と手紙を送っていてくれたのだそうな。
高野氏にはまったく知らせずに、である。
氏の話を聞いていると、人に愛される人生を送っている。
人に愛され続けて道が開けてゆく。
そう。
デールカーネギーが言っているように、道とは開くものではなく、
“開ける”
ものなのだ。
そのお手本を見せてもらったような、味のある素晴らしい講演であった。
ワニ・マネジメント・コンサルティング
和仁達也氏
氏の現在の本業は、コンサルティングというジャンルに分類されるが、異色のコンサルタントである。
私が彼を知ったのは、ある友人が本を紹介してくれたからだが、その内容に私は釘付けになった。
簡単に紹介すると,“オープン・ブック・マネージメント”という、経営をガラス張りにしての全員参加型経営と、数字が分からない経営者のための“脱、どんぶり経営”の2本立てである。
ここでは詳しく書かないが、このトピックは経営者の泣き所を見事についており、私も早速仕事を依頼した次第である。
それはともかく、ここでは、経営者ではない一般の人でも応用できる内容が多々あったので、それを紹介させていただく。
まず、氏のメモ術の紹介があったのだが、これが秀逸である。
ポストイットとペンを常備しておき、それを日付のあるものは手帳へ、日付のないアイデアの類はA4のノートに貼り付けてゆく。
私なども“メモ魔“と、昔から言われてはいたが、せっかくのアイデアが埋もれてしまうじれったさがあった。
ポストイットなら書き写す手間も省け、貼るだけでよい。
本を書くときのアイデアはこれで自然に生まれる、とのことであった。
その後は夢の実現の仕方について、熱のこもった講演があった。
氏の特徴は、とにかく書き出すこと。
今の自分から10年後、なりたい自分を書き出す。
そして、今の段階では何が足らないのか。
これも書き出す。
後、自分の軸がぶれない為に、ミッションややりたい理由も書いて貼る。
これも苦しくなると、どうしても人間軸がぶれ始める。
それを予防する為にやる。
しかし、イメージが描けても、その先は成功する人と成功できない人に分かれる。
それがプラス思考を持てる人かどうかだと、図を描いて上手に説明されていたが、筆者も思うに、人間イメージを持ち続けることが、一番難しい。
継続より難しいものは無いのだ。
私が非常に感心したのは、
“今も控え室でアイデアを出していました。こんな素晴らしいエネルギーの講演会にいる。
これを利用しない手はないですからね。“
と明るく述べていたこと。
常にどんな状況でも、周りを活用する事を忘れない。
学ぶところが多々あった講演であった。
株式会社ペリエ
和田裕美氏
熱の入った御3方の最後で、非常に大変だとボヤキからはじまったが、どうしてどうして。
人生にショルダータックル!とでも言えば良いのか、泥臭くも熱いトークを繰り広げてくれた。
氏の名前を有名にしたのは、ブルタニカという英国の英会話の教材販売で、世界第2位になったからである。
が、その前は、普通のOLだったそうだ。
しかし、何かがやりたくて、OLをやめてしまった。
その後10社うけて、採用してくれたのが、ブルタニカただ1社だったそうだ。
最初はまったく商品を売ることが出来ない氏に、上司が言った。
“能力の差は考え方の差だ。成功したから学ばないと、ダメだ。”と。
それから氏は、
“陽転思考”
というところに行き着いた。
これはプラス思考に似ているがすこし違う。
落ち込んだり、泣いたり、怒ったりを自分自身できちんと受け止めて、その後高速で気分転換を図る方法である。
“例え10人のお客さんに断られた後でも、引きずってはならない。目の前のお客さんは、今のあなたしか知らないのだから”
と氏はいう。
また、古来不変の法則である、
“成功する人は、失敗を経験と呼ぶ”
ことも、率先して実践しているそうだ。
彼女が特に自分でくせ付けていることは、ひとつの山を越えそうだと思ったら、次の山を見ること。
そうするとワクワクが続いてゆくから、飽きないんだそうだ。
また、もう一つのくせ付けが、
“毎週絶対に1つの商品は売ろう”
と自分で思い、それを続けたこと。
他の人のように、1位を狙うのでもなく、短期の売上を目標とするのでもない。
継続して売り続けること。
これは52週連続の新記録となり、いまだ破られてないとのこと。
しかし、これをはじめた時はあくまで自分自身への挑戦であり、約束であった。
それが、最初の流れをつかむと次々と達成できたとのこと。
と、駆け足で4人の講演のダイジェストを御紹介したが、“夢の実現の仕方“は4人ともシンクロするところが多かった。
いや、今まで言われ続けてきたセオリーを忠実に実践しているというべきか。
4人に共通する“夢の実現の仕方”を私なりにまとめてみよう。
まず夢を心に描く。
次にそのイメージが強くなるような工夫をする。
書いて張り出したり、
宝地図を作ったり。
また、夢に日付をいれるのもそう。
次の段階は、その人の人間性が明暗を分ける。
明るく、心がけの良い人は、人を呼び寄せ、その人がチャンスを持ってきてくれる。
そのチャンスに感謝しつつ、頑張って取り組む。
それが実績となり、次の道が開ける。
加速度がつき、最後に夢にたどり着く。
そして次に、また新たな夢ができる。
いかがであろうか。
私は久しぶりに楽しく、エネルギーのある講演を受講して満足であった。
エッセンスが少しでも拙文から伝われば幸いである。